ユニバーサルテープ
使用事例レポート
「リハビリ中、平行棒で手が滑ってしまいそう」 「握力が低下している方でも、しっかり体重を支えられるようにしたい」とお悩みではありませんか? この記事では、自己融着性の滑り止めテープ「ユニバーサルテープ」をリハビリ用平行棒に施工し、安全な歩行訓練をサポートした現場事例をご紹介します。
この記事のまとめ
・課題と解決:平行棒での滑りによる転倒の不安を、ユニバーサルテープの施工で解決。握力が弱くてもしっかり把持(はじ)でき、安全性が向上。
・衛生面のメリット:多くの人が触れる平行棒でも、アルコール消毒による清拭が可能で清潔に保てる。
・メンテナンス性:テープが傷んでも全体を巻き直す必要がなく、傷んだ部分だけを巻き足す「部分補修」で簡単に復旧可能。
・冬場の隠れたメリット: テープを巻くことで、冬場の歩行訓練時に生じる金属特有の「握った瞬間のひんやり感」を軽減。冷たさによる不快感や握り込みにくさを解消。
・交換のタイミング(10ヶ月目の検証): 毎日数十人の利用、高頻度な「握る圧」、1日数回のアルコール消毒が重なる高負荷環境のため、劣化スピードは速い。施工から10ヶ月目で2回目の交換(約5ヶ月サイクル)を実施。「表面のグリップ力低下が気になった時」「テープが剥がれてきた時」が、リハビリ現場における最適な交換タイミング。

■ 活用事例:リハビリ用平行棒(高頻度利用・視覚支援)
項目 | 内容 |
設置場所 | リハビリ室 平行棒(グリップ部) |
使用期間 | 約10ヶ月(5ヶ月に1回交換:計2回交換) |
メンテナンス | 1日複数回:アルコール消毒 |
1.リハビリ用平行棒にユニバーサルテープを設置する手順とコツ
【導入前の課題】
リハビリ室の平行棒は、毎日数十人もの利用者様が歩行訓練等で使用される高頻度・高負荷な環境にあります。
特に高齢者やリハビリ中の方の中には、握力低下により「金属の手すりだと手が滑って力が入らない」「転びそうで怖い」と不安を感じる方がいます。
【手順・コツ】
本事例では、ユニバーサルテープを幅広く施工した上で、その上からさらに「目立つ色の目印(カラーテープ)」を巻き付けました。これにより、利用者様が自然と「ここを握れば安全だ」と認識できる視覚支援を導入。リハビリスタッフの言葉による誘導負担も大幅に軽減されています。
1清掃: 平行棒の汚れや油分、水分をしっかり拭き取ります。
2巻き始め: よく手をつく部分の端から巻き始めます。
3重ね巻き: テープの幅の半分程度を均一に重ねながら、隙間なく巻き進めます。
4仕上げ: 巻き終わりはテープを少し強めに引っ張り、圧着させます。
5目印として:全体に巻き終わったら目立たせたい箇所にオレンジなどの目立つ色のユニバーサルテープを巻くことで、自然と握る位置を伝えることができます。
2.メリット
【冬場の歩行訓練における「冷たさ対策」】
さらに、約1年間の経過観察を通じて新たなメリットを発見いたしました。冬場のリハビリにおいて、金属剥き出しの場所と、テープが巻いてある場所では「握ったときのひんやり感(冷たさ)」が異なります。テープがあることで冷たさによる手のこわばりを防ぎ、冬場でも安心してしっかりと握り込める環境を作ることができました。

3. 経過観察と劣化のメカニズム(交換タイミングの検証)
リハビリ機器への施工は、家庭用の手すり等に比べて非常に過酷な条件が重なります。
【劣化が早まる3つの原因】
毎日数十人の利用者様が使用することによる、繰り返しの摩擦負荷
体重をかける、強く握るといった強い「圧(ストレス)」が常に深くかかる
感染症対策のため、1日複数回に及ぶアルコール消毒を実施している
これらの要因により素材の劣化スピードは速くなり、施工1ヶ月後から表面に白い粉状の付着物が目立ち始め、5ヶ月目に1回目、そして10ヶ月目を迎えたタイミングで2回目の全交換(全面巻き直し)を実施しました。
【リハビリ現場での交換判断基準】
高負荷環境における交換のサインは、「表面のグリップ力の低下が気になり始めた時」および「テープの端などが剥がれてきた時」です。これを衛生面・安全面・見た目の品質を維持するための確実な交換タイミングとして推奨します。

4. 施工後の効果と、患者様の声
【利用者様の変化】
以前よりも「どこを握れば安全か」が明確になり、迷いなくリハビリ動作に入れるようになった。
【職員・介助者の視点】
テープの目印が「握る場所」の合図になり、声掛けがスムーズになった。高頻度な消毒が必要な現場だが、不便さは感じない。
5. まとめ・推奨メンテナンス方法
今回の経過観察から、以下の「長持ちさせるための3ステップ」を推奨します。
清掃手順: アルコール消毒 → ぬるま湯で拭き取り → 必ず空拭き(水分を残さない)
施工のコツ: 最後のひと巻きは「緩く」止める(ゴムへのストレスを軽減し、端からの劣化を防ぐ)
交換時期: リハビリ現場などの高負荷環境では、5ヶ月〜半年程度での巻き直しを推奨。
ユニバーサルテープ×リハビリ平行棒 よくある質問(Q&A)
Q. 不特定多数が使うリハビリ機器に巻く場合、どのくらいで劣化しますか?
A. 毎日数十人が使用し、1日数回のアルコール消毒を行う高負荷環境では、劣化のスピードは速くなります。現場での検証結果から、「約5ヶ月(10ヶ月で2回)」のペースでの定期的な巻き直し(全交換)を推奨しています。
Q. 平行棒に巻いたテープの「交換のサイン」はどこで見極めますか?
A. 「表面の滑り止め効果(グリップ力)の低下が気になり始めた時」や、「端からテープが剥がれてきた時」が確実な交換のタイミングです。これらが日常点検で見られたら、安全と衛生のために新しく巻き直してください。
Q. 冬場の寒さ対策(防寒)としての効果はありますか?
A. 効果があります。冬場の金属製手すり特有の「ヒヤッとする冷たさ」をテープが低減するため、利用者様が手を乗せた瞬間に不快感を与えず、手のこわばりを防いで安全な歩行訓練をサポートできます。


